先にお断りしておくと、noteではユーザー側で設定を行うSEO機能は提供されていません。これは特に珍しいことではなく、日本の多くのブログプラットフォームでもユーザー側で設定できるSEO機能は限られています。
ユーザー側でSEOに関連したメタタグなどの設定を行う事は、一長一短があります。メタタグのマークアップと検索エンジンに与える影響(伝える意味と動作)などを理解した上で、適切に設定すれば、SEO効果も期待できることもありますが、誤った使い方や適切でない設定を行うとマイナスに作用するリスクもあります。
そのため、適切な知識や経験が十分にあるユーザーを除いて、SEO機能をユーザーが操作することは、リスクを考慮すると避けた方が無難です。
SEOに関する設定や操作ができなければ、記事の作成や改善に専念できる間接的な効果、メリットもあります。多くのユーザーにとって、SEOの効果などについて、時間をかけることは、あまり生産的ではないこともあります。
SEO機能設定がユーザーに提供されていないことは、余計な事に気を使わず、記事の作成に専念でき、結果として検索でもより高い評価を得られる可能性もあります。
デフォルトでサポートされるnoteのSEO機能
以下のような検索エンジンのクローラー(Googlebot)等が参照する基本的なマークアップがnoteでは行われています。
– タイトルタグ
– メタディスクリプションタグ(descriptionタグ)
– 記事URLをrel=canonical 要素でマークアップ
– サイトアイコン
SNSの共有用にFacebook(Open Graph)やTwitter Cardsのタグもデフォルトで出力されています。ページ内の画像をOGPやTwitter Cardでも自動的にマークアップされます。
Facebookの共有デバッガーのテスト結果のスクリーンショットです。
Twitter カードのバリデータテストでも適切に結果が表示されます。
SNSの共有用のタグのマークアップは、SEOには直接関係はありませんが、ページの概要を適切にマークアップしていることは、副次的なプラス効果が得られます。
ブログプラットフォームでは、SNSの共有機能はデフォルトでサポートしていないところも多いです。ユーザー側で特に設定作業をしなくても、適切に出力してくれることは、ユーザーに付加価値を提供します。
noteは、一般のブログサービスのプラットフォームと比べても遜色のない、または必要十分なSEO機能を提供しているとも言えます。
次回は、SEOの観点から見て、noteに不足している部分、弱い部分について投稿する予定です。