Google 検索でnoteの記事ページが表示される件数や事例は増えてきていると認識しています。FacebookやTwitterの個別の投稿が検索で表示されることは稀です。noteはソーシャルネットワークの要素を持ちながら、検索経由の訪問も得られる事は、FacebookやTwitterと比べた大きな利点です。
noteは、コミュニティ内でのアクセスだけでなく、検索経由の訪問からも読者やフォロワーを獲得できる機会を得られる事になります。
noteでSEOに力を入れようと考えた時に決定的に足りない物
noteは、検索経由の訪問も得られるという大きな利点を持っていますが、検索経由の訪問を増やそうと考えたり、SEOに取り組もうとした時に決定的に欠けているものがあります。
それは、検索経由の訪問を評価分析する手段が無い事です。検索エンジンの最適化を行う上で、最も役立つツールはSearch Consoleです。しかし、noteでは、Search Consoleのプロパティ登録を行うことはできません。
Search Consoleが使えなくても、Google アナリティクスが利用できれば、検索経由のアクセス解析はそれなりにできます。ブログサービスは、Search Consoleの利用は独自ドメインでないとできない場合も多いですが、殆どのブログサービスでGoogle アナリティクスの利用は可能です。
現状、noteではGoogleアナリティクスも利用できません。noteでは、ダッシュボードでアクセス状況を見ることができますが、アクセス指標としては、記事別のビュー数に限定されています。ブログサービスが提供するアクセス解析と比べても、noteのアクセス解析レポートは、貧弱です。
元来、noteはクリエイター向けのソーシャルネットワークにブログ的な要素を組み合わせた製品コンセプトとして発足したプロダクトと認識しています。TwitterやFacebookでも、アクセス解析の機能は限定されています。ただし、広告を利用する場合には、広告出稿の効果を測定するため、コンバージョンやアクセス解析もより多くの指標や情報を得ることができます。
noteでは、クリエイターが作成した作品を販売して収益を得るユニークな機能が提供されています。その機能を利用して、収益化のノウハウなどを販売したり、ブログ記事やレポートなどを販売する事ができるため、数年前からサイト運営者もnoteに着手する人や企業も増えてきています。しかし、noteの元々のコンセプトや持ち味は、ブログプラットフォームやWordPressのような広範な用途のサイトにも対応できるCMSとは大きく異なります。
SEOに力を入れる・施策を施す場合には、効果測定は必須です。noteでは、検索パフォーマンスの測定はできません。ビュー数だけを見て、ある程度の事は分かるかもしれませんが、SEOの客観的な評価分析をするにはあまりにも得られる情報が不足します。
note proであれば、月額1万円でGoogle アナリティクス利用可!
noteでも企業向けのサービスプランnote proであれば、オプションでGoogleアナリティクスの利用が可能になります。note proは、2020年6月の時点で月額5万円の利用料の設定となっています。アナリティクスを利用する場合には、月に1万円追加料金がかかり月額6万円の利用料となります。
通常のサイトではなく、noteを情報発信の主軸に据えるようなメディア戦略を取る選択をする企業であれば、妥当な選択肢となります。
別にWordPressなどでサーバーを運営しているサイト運営者にとっては、Google アナリティクスを利用するためのコストが月1万円はかなり高く現実的でない場合も多いと思います。
ただし、運営するnoteアカウントが大きく成長し、note経由での収益も大きく、検索経由の訪問も多い場合には、検討の余地はあると思います。その場合でも、本格的に検索エンジン向けのチューニングを行うのであれば、汎用性の高いWordPressなどのCMSを利用する方が、コストパフォーマンス、対投資効果(ROI)などの点でもより有効な活用ができると思います。
それぞれの持ち味を活かした運用が重要な解となる
SEOを追求するのであれば、Search Consoleやアナリティクスが利用可能で、SEO的な機能にも対応したCMSを使用するのが有力な解となります。
noteは、一つのコミュニケーションツールとなるプラットフォーム・サービスです。noteの持ち味を利用した使い方をする事が適切です。
サイト運営者にとってのnoteの魅力などについても、今後、記事を投稿したり、継続して考えてみたいと思っています。